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ツヤがあれば美肌とは限らない!? 「ビニール肌」にご用心

肌の美しさを作るのは「キメ」の状態

肌の美しさを作るのは「キメ」の状態

「肌に透明感がある」
「陶器のようなお肌」
などと表現される、肌表面の滑らかさやツヤを生み出すカギとなっているのは、お肌の「キメ」です。

お肌の表面をよく見ると、網目のように走っている細かい溝と、それによって囲まれた三角形の丘が無数に並んでいるのがわかります。これが肌のキメと呼ばれるもの。

キメが細かく、整った状態のお肌ほど、すべすべとした柔らかなお肌になります。
また、細やかなキメに光が乱反射して透き通るようなツヤが生まれるのです。
これが、健康的で美しい「卵肌」と呼ばれるお肌の状態です。

トラブルが起こりやすい「ビニール肌」って?

一方で、肌のキメが薄く、ほぼ見えなくなってしまった状態のお肌が「ビニール肌」です。キメの溝が見えないため、一見、ツヤがあるように見えます。
でも、キメが細かくツヤがある肌と比べると、のっぺりとしてテカテカした印象になります。まさにビニールのような質感だと言えます。

肌のキメを構成しているのは、肌表面にある「角質層」です。
ビニール肌は、なんらかの原因で角質層がとても薄くなってしまった状態。
角質層が正常な状態よりずっと薄いために、角質層によって構成される肌のキメも薄くほとんど見えなくなってしまっているのです。

角質層は肌の表面にあって、外部からの刺激の侵入を防いだり、内側の水分蒸発を防いだりする「肌のバリア機能」を担う部分。ここが薄くなってしまった肌は、外部からのちょっとした刺激にもダメージを受けやすくなります。また、肌の水分が逃げやすく、とても乾燥しやすい肌になってしまうのです。

ビニール肌になってしまう原因と対策は?

角質層が薄くなってしまう原因はいろいろと考えられますが、多くは誤ったスキンケアによるものだと言われています。

合成界面活性剤が配合されたクレンジング剤や洗顔料など洗浄力の強すぎるもので洗いすぎたり、洗顔やクレンジングの際にごしごしこすってしまったりすることで、必要以上に肌のうるおいが失われるのは、ビニール肌の大きな原因に。

また、ピーリングによる角質ケアを頻繁に行いすぎるのも、必要な角質までも取り除いてしまうことにつながります。

つまり、美肌を目指してあれこれとお手入れを頑張っている人ほど、ビニール肌になってしまいやすいのです! 

「ツヤはあるけど肌にトラブルが起こりやすい、敏感に傾きやすい」という方は、シンプルなスキンケアを心がけてみることで肌質が変化してくるかもしれませんよ。
肌をこすったりする刺激を避けるとともに、肌に優しい成分の洗顔・クレンジング、基礎化粧品を選んで、マイルドなケアに切り替えてみることをおすすめします。


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